去る平成30年3月7日、滋賀県大津市の配水管内をアイスピグ管内洗浄工法にて洗浄致しました。
洗浄対象は同市石山内畑町内のダクタイル鋳鉄管で、延長は419m(φ100・321m、φ75・98m)、人口減に加えて、配管の一部は布設後40年を経過しており、赤水の発生が課題となっていました。
口径75mm側から特殊アイスシャーベットを2.2t注入。回収側で排出された夾雑物には赤さびや剥離したシールコートが含まれており、洗浄後の管内カメラ調査及びサンプリングでも除去の効果を確認することができました。
大津市企業局維持管理課の林氏は「お客様に水質の悪い水を供給することは許されない。この地区の管路更新には見込まれる収入以上のコストがかかるため、維持管理を工夫することによって現在の管路を可能な限り使用していくことが求められている。」として、洗管による延命化の必要性を指摘しました。全国には同町のような人口減少地域が多数存在するので、アイスピグの出番は今後益々増えていくのでは、と感じた今回の現場でした。
↑洗浄前に特殊アイスシャーベットの含氷率(氷の割合)を確認。
↑特殊アイスシャーベット注入の様子。
↑洗浄時は水質を常時モニタリング。
↑回収した夾雑物の一部。