現在施工中の管更生の現場に、ドイツとオーストリアから数名の視察団が来ました。現場は長居公園の近くで、1枚目の写真にあるように管頂部に軸方向の亀裂が入っていて危険な状態です。もちろん更生工事前の準備工としてモルタルで補修してあります。地上はもちろん道路なので陥没でも起これば大変なことになります。老朽化した下水道を原因とする道路陥没は全国で年間4,000件といわれております。
この下水管の形は上が丸くて下が平らのいわゆる馬蹄渠。管径は最大で3,200mmです。
一連の写真は塩ビに補強スチールの入ったプロファイルという帯を組み合わせてパイプ状にする「製管」という工程です。
この工程が済むと「支保」という”つっかい棒”を設置し、元の管と新たに作った更生管の間にモルタルを注入して補強します。下水道は地下にあって目立つ事はないですが、いわば社会生活の静脈。都市機能はこんな裏方によって支えられています。